雨傘

例えば僕が君のお気に入りの傘だったとしたら

雨から君を守るよ

淡い色の大人びたデザインで

お洒落な君にきっとお似合いさ


雨の日は決まって家で過ごしてる

まだかな 僕の出番は 電話が鳴り響く


嬉しそうに笑って君が支度を始める

僕を忘れたまま外へ行き慌てて戻って手を伸ばす

やっと君の事を守れる時が来たんだ

雨粒が僕にあたってはじまりの曲を奏で出す


待ち合わせの場所に着いてすぐ

僕をビニールに入れてコーヒーを頼んだ


あれからどれだけ経ったのだろう

まだかな 君は電話で涙を流してる


隣にずっといるのに涙を拭うことさえ

できない僕はただの間抜け嫌になるよ 笑ってくれないか?

閉店時刻になり会計を済ませた後

帰り道で僕を使う事はただの一度もなかった


どうかお願いだよ 君をこの雨粒から守る為に僕はいるんだ

早く…開いてくれないか 守らせてくれないか


君の涙の粒が雨と共に流れ落ちる

僕はただ横でその姿を見守ってる 想ってる ずっと


ずっと 大丈夫だよ 大好きだよ



















































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