サンタさん。

嫌だな この季節になると

決まって帰りが遅くなる

今日もまたひとりぼっちで

冷めたご飯を並べて

隣の家は今年も賑やかだな

幸せってこんな音なのかな?

別に誰かが羨ましいわけじゃない

ただこれは僕の小さな反抗さ

大きな声で笑う 幸せなふりをして

ラジオから流れてくる

聴きなれた曲すら嫌になる

クリスマスなんていらないから

ずっと一緒にいたいな

翌朝になれば決まって

枕元にはプレゼントとごめんねの手紙

違う欲しいのはこんなんじゃない

わがままな僕がいけないの?

今流行りのゲームなんかよりも

一緒にいられたらそれでいい

その言葉が喉で詰まって

嫌なトゲを生んでしまうんだ

違うそうじゃない 本当に言いたいのは

泣きじゃくる 僕のことを

何も言わずギュっと抱きしめて

プレゼントなんていらないや

僕はこの方がいいや

来年はちゃんと言おう

淋しいなってちゃんと言おう

困った顔させてしまうかもな

それでもちゃんと言おう

嬉しそうに 笑っている 少し涙も混じってる

クリスマスもきっと悪くないさ

ずっとずっと一緒さ

…ずっとずっと一緒だ