時計の歌

森の奥にひっそり佇む 忘れ去られた古い屋敷で

ずっと針を動かし 待ってる あの人が帰ってくるのを 信じながら

淋しい魔法にかけられた可哀想な

時計の話さ また零時の鐘が鳴り響く

虚しそうに 笑うように


蜘蛛の糸と埃を被って 変わらない日々 ただ眺めている

きっとあの人はもう 帰ってこないんだ

ならばせめて終わらせてくれ

哀しい魔法にかけられた可哀想な

時計の話さ また夜が勝手に明けていく

当たり前に 嬉しそうに


あれからどれだけの時が 経ったろう

ドアが開く音が聞こえた


淋しい魔法にかけられた可哀想な

時計の話さ もうすぐ零時になる

針が交わって 魔法が解けたように

綺麗なメロディ 最期の僕の歌を

聴いて欲しい 歌うよ

























































































































































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