クリスマスの夜に

さっきから何度も目が合う なんだかドキドキしている

ひょっとして僕を好きなのかなんて 夢を馳せてみる


君と出会った日のこと 昨日の事のように

ハッキリと鮮明に覚えているんだ


クリスマスの夜に君は 幸せそうに笑ってる

その視線の先で同じように笑う 僕じゃない誰かが

僕は君と繋がってる そんな気になってバカみたい

最初から僕はずっと変わらず ただの腕時計なんだ


お気に入りのデザインだと 君は僕を選んでくれた

あの日から僕の指定席は君の手首だけ


ずっと一緒だった あいつが来るまでは

記念日のプレゼントだと時計を渡してる


クリスマスの夜に僕は無機質な箱に入れられ

僕の代わりには新しい時計 センスのないデザイン

お洒落な君に合うのは僕だって信じている

あいつが帰ったら また僕をつけて 今なら誰も見てないから


どうして僕じゃダメなの?あいつのどこがいいの?

僕が腕時計だから?それとも君が人間だから?


クリスマスの夜に君は 幸せそうに笑ってる

本当はそれだけで嬉しいはずなのに

醜い感情が溢れる…


お洒落な君に合うのは僕だって信じている

あいつが帰ったら また僕をつけて 今なら誰も見てないから

今を僕にくれないか




































































































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